ポジティブ思考で、思い悩むことから逃げてはいけない
こんにちは橋本翔太です。コロナの影響もあって、気持ちが沈んでしまう人は今年は多かったですよね。
そのせいもあってか、InstagramやYouTubeなどでも、ポジティブ思考の大切さを説く内容のものを目にすることが多くありました。
橋本翔太自身も散々ポジティブ思考については勉強してきたので、ここではっきりと断言できるのですが、
ポジティブ思考人間の道具に使ってはいけません。ポジティブ思考を、本当は向き合わなければいけない問題や感情や感覚や、そして人生について思い悩むこと、これらから逃げるために、考えないようにするために、使っている人がいるのですが、それは最後に本当に行き詰まってしまうので注意が必要です。
目次
●ポジティブ思考で、考えない、感じない、の危険
前向きに考えよう、良いところを考えよう、思い悩んでも仕方ないんだから、前を向こう。
こんな形でのポジティブ思考は、確かに過去の記憶を手放して、あるいは未来の不安をてなづけて、前に進んでいくためには必要な時があります。
しかし、本当は向き合わなければいけない、悲しみや、ちゃんと考えなければいけない人生のこと、あるいは我慢している怒りの事、
これらに向き合いたくないために、これらを感じたくないためにポジティブ思考高らかに歌っている人が少なくありません。
ましてや、前向きでいる事は、明るくいる事は、素晴らしいことだ、波動も高い証拠だ、などのようにスピリチュアル的な発想で、前向きにポジティブに入る事は、最も大切である、と言うような教えがはびこっているので、なおさらこの危険性に気づく人が減っています。
●ネガティブでいる必要はないが、いつもポジティブに、振る舞っていると見落とすことがある。
私は決して、ネガティブで落ち込むことを推奨しているのではありません。
感情と言うのは、2をせずに感じることで初めて消化される、解放されるものであると言う事は、拙著「聴くだけうつむけ(フォレスト出版)」でも書いた通りです。
ポジティブ思考で、ちゃんと感じ切らなければいけない悲しみや怒りに蓋をするのは、実はとても危険な行為なのですが、それこそがポジティブであり、波動を高く保つための秘訣、と言うふうに捉えている人たちがたくさんいます。
橋本翔太も昔はそんなふうに考えていました。しかしこれは間違いです。
●人間はネガティブもポジティブも両方あって良い。世界は陰と陽でできている
この世の中のすべては陰と陽でできています。そして人間も陰と陽でできています。つまりネガティブな部分もあれば、ポジティブな部分もあり、ポジティブな部分だけを感じて生きていこうと言うのは不可能なことなのです。
ポジティブだけで生きていこうと言うのは、人間のもう一つの要素である、そして世界のもう一つの要素である、陰の部分、ネガティブな部分をなかったことにして生きていこうと言うことです。
これはできないことなので、心と体に負担がかかります。蓋をしてみないことにされている陰の部分は、心や体の中で、解放されることなく積み重なっていきます。
ポジティブ思考によって、人間なら当然もっと良いはずの、悲しみや怒りや絶望や、これらの感情に、×をつけて、無理やり明るく前向きに、感情コントロールしようと言う事は、必ず心と体の歪みをうみます。
大切な事は、自分のネガティブを受け入れることです。人間なのだから悲しい時もあるし怒りが湧いてくる時もあります。落ち込んでいる時もあるし、何もやる気がわかない時もあります。
うまくできないこともあるし、自分がダメだと感じる日もあるし自分の無価値を感じて落ち込んでしまう日もあります。
それでいいんです。
それを無理やりポジティブでなかったことにしてしまう、それは自分自身を、認めないのと同じです。
良い部分しか自分ではない。そんな生き方をしていたら苦しくなって当然です
●動画でも見てみよう、ポジティブ思考だけで無理矢理頑張るのは卒業しよう。
この辺の事は動画でもまとめています。この動画をご覧になって、ポジティブで何もかもなかったことにしている、そんなことをしていないか、今一度確認してみてください。ポジティブでいる事は、決して素晴らしいことではないんです。