怒りの裏側には、必ず悲しみや恐怖が隠れている

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こんにちは橋本翔太です。コロナの影響や長引く天候不良で気持ちが不調な人が多いようです。あなたは最近調子はどうですか。
不調だなと感じるサインを、イライラしている、最近イライラする、イライラすることが増えた、ということで感じる方も多いようです。

イライラとはつまり怒り。怒りの感情は煙たがられますが実はとても大事な感情です。怒りって一体どういうことなんでしょうか?

怒りが嫌いで避けたい日本人

日本人は特に怒ることを嫌います。協調を第一にして集団の中に溶け込むことをよしとされる日本では、その和を乱すことになる怒りの感情に非常に嫌悪感を抱きます。

でも怒りと言うのとても大切な感情です。拙著「聴くだけうつぬけ」でも書いたのですが、怒りを我慢していると、喜びや楽しい感情も失われていき、それが悪化すると鬱になります。生きるエネルギーが枯れていきます。

怒りとは生きるエネルギーであり、自分を守るためのエネルギーであり、怒りを押し殺し我慢することは、自分を殺し他者を優先し自分を大切にしないことにもつながります。

怒りは何かを我慢している時にでてくる感情です。自分を殺して犠牲にしてなにかを我慢しているときにわいてくる、このままではいや! という心の叫びでもあるのです。

怒りは悲しみや恐怖の代理感情

そしてもう一つ大切な事は、怒りというのは代理感情だということ。
怒りの裏には必ず、悲しみや恐怖といった感情が隠れています。人間は大人になるにつれて悲しみや恐怖や不安を感じることを一番嫌がります。

特に男性は子供の頃から男ならから泣いてはいけない、男なんだからめそめそするな、などと言われてきているので、余計に悲しみを感じることができなくなっています。

悲しみや恐怖を感じる事は自分に負けることでありみっともないことであると言う刷り込みが起きています。

その悲しみを感じたくない、けれども深い悲しみがある。そんな場合に人間は悲しみを怒りにすり替えて怒りに代理をして、怒りの感情が湧いてくる時があります。

実際あらゆる場面で怒りが湧いてくると言う時はその背景に必ず悲しみや恐怖があります。
誰かに悪口を言われて腹が立つと言うときには、その背景に、

・自分をわかってもらえなかった

・自分を受け入れてもらえなかった

・もしかしたら自分はだめな人間かもしれない

・こんなにがんばっているのに、伝わらない

などのような悲しみが必ず隠されています。
けれどもそれはなかなか気づけませんし、それに気づきたくないから、私たちは悲しみを怒りにすり替えて、他者を攻撃することで、自分の身を守ります。

イライラしてる時こそいったい私は何が悲しいんだろう、、いったい私は何が不安なんだろう、いったい私は何が怖いんだろうと自分に問いかけてみてください。そうすると本当に感じていることが見えてきます。

怒りは我慢しては絶対にいけない。どうしたらいい?

一番してはいけない事は怒りを我慢することです。大人になって社会人をしている限りその場で爆発して怒りを相手にぶつける事はスムーズな人間関係を構築する上で確かにまずいことです。

かといってその怒りをなかったことにしてしまうのは、もっともっとまずいことなのです。

ですから怒りを感じたらその場で爆発させなくても、怒っている自分を受け入れて起こっていることを認めて速時間を変えてその怒りを感じ、吐き出すことが必要です。

誰かに聞いてもらうでもいいですし
車の中で大声で相手を罵倒するでもいいですし
クッションを叩いて感じた怒りを解放するでもいいです。

怒りを体の中に溜め込まないでください。
怒りを溜め込むと心理的な問題がたくさん起きます。

流行のアンガーコントロールは、社会生活をスムーズに送るためには必要なことですが、コントロールした怒りは体の中に溜まりますから必ずどこかで吐き出さなければいけません。

誰かに聞いてもらう紙に書き出す1人の時に愚痴を言う声に出してむかつく相手をいいたかったことを言う

などのように外側に表現することが非常に大切です。そして怒りをひととおり出し切ると、怒りの裏側で感じていた悲しみや恐怖も築けるようになってきます。

動画 怒りは代理感情

動画にもまとめてみたのでご覧になってください。
怒りの感情とても大切なのでまた取り扱いたいと思います。