教員時代、僕のもとに相談に来てくれた生徒達の中で、よく出てくる悩みがありました。
「本当はイラストレ−タ−の仕事がしたいけれど、親にはそんなこじゃなく、
勉強しろといわれる。」
「女優さんになる勉強をしたいのだけれど、担任の先生には現実をみろといわれ、
もう相談したくない。」
「将来、ギタ−で食べてきたいな、って思うんだけど、まわりはみんな無理っていうし、
自信がなくなってきた。」
すごくよくわかりました。
僕も、周りからの反対を押し切ってピアノを高校3年生からはじめましたから。
こんなとき、僕はこういう質問を逆にしました。
「もし、ここに、イチロ−選手がいて、その相談をしたとしたら、なんて答えてくれると思う?」
…。もしイチロ−選手に相談したら、きっと、「やってみなよ。」と応援してくれるはずです。
イチロ−選手に限ったことではありません。
今、夢をかなえてキラキラしている人たちに、彼ら生徒が同じ相談をしたら、
みなさん口をそろえて、
「やってごらんよ、やってみなきゃわからないじゃない!」
と、答えてくれるはずです。
人間は、自分の価値観で、人に反応します。
その価値観は教育と経験によって作られます。
よって、自分の夢を実現させたことがない人、今の現実に不満を覚えている人に
いくら相談をしても、返ってくる言葉は、ネガティブなものなのです。
自分に成功経験や達成の経験がなければ、
「そんな夢みたいなこと…。」
「そんなんじゃ、食べていけないよ。」
「趣味にしておくのが一番だって。」
「もっと現実をみなきゃ。」
という発想がでてくるのは当然かもしれません。
しかし、本当に現実を見ていない、現実と向き合っていないのは、彼らなのかもしれません。
本当にやりたかったことをあきらめ、あるいはそこを見ようとせず、不安要素をなくして
安定を手に入れるために、ここまで生きてきた人にとっての現実は、「夢」など
追うものではない、というのが現実なのです。
ですから、夢の相談は、
夢を実現させた人、
夢の実現に向けて前向きに頑張っている人、
毎日が充実している人
にお願いにするべきなのです。
私は、今もこのことを心がけています。
本当に自分を応援してくれる人は、かならずご自身も充実している方です。